2017年10月1日、クライマックス争いを演じていた巨人は阪神との一戦に敗れ、もろくもクライマックス出場の可能性が消滅した。
残り試合数から、3位横浜を抜くためにも負けは許されない一戦に敗れたジャイアンツ。無情にも、同日の裏ゲームで3位横浜が勝利をおさめたため、CSの可能性が完全に消滅し、日本中に巨人ファンの悲鳴が響き渡った。
クライマックス制度が導入されて以降、巨人が出場しないのは歴史上で初めて。
わずかながら可能性のあったCSを勝ち上がり下剋上でのリーグ優勝。そして、日本シリーズ出場の夢ももろくも消え去った。
[ad#co-1101]そもそも、今年の巨人はそんなに弱かったか?
夏前の、13連敗がやはり響いた。
借金がかさんだ状態から、よくCS争いができるまで立て直したのは評価できるが、やはりシーズン序盤に負けが重なりすぎたのだろう。1番に陽、2番にマギーを固定できたあたりから、調子がもどってきて、借金返済ができはじめたのだが、時すでに遅かった。
補強した戦力の出遅れや不調も影響したか。
シーズン前から30億円補強を敢行し、優勝して当たり前と言われた春先だった。
しかし、シーズンがスタートするとFA組の怪我での出遅れが目立った。陽、山口俊、などのFA組も春先は出遅れ、一軍戦には出場できず。前評判とは打って変わって、ほぼ補強なしと変わらない状態での開幕戦となる。
FA獲得した森福もホークスの時のような、快投は見られず、肝心な場面で痛打を浴びる場面が目立つ。山口(俊)もやっと一軍で初勝利をあげたと思っていたら、酔っぱらって病院の警備員を負傷させるという事件を起こし出場停止、「アイツ(山口)は何しに移籍したんだ」との声も続々と発生する。
澤村問題も発生。
澤村も、コンディション不良から今シーズンの出場はなし。
シーズン終盤の大事な時期に、トレーナーの針治療のミスにより神経がマヒしたことが原因との報道がされる。それに対応する形で、トレーナーのせいにするなと別の選手が怒っているいう記事が噴出する。調子が悪いときは、次々とグラウンド外でのネガティブな報道が相次いでしまうのだろう。
覇気がない。おとなしすぎる?
ノムさん、こと野村克也元監督も巨人中継をみていて「なにがなんでもという選手がいない、勝つ気あるの?」とズバッとコメント。
高橋監督も、あまり表情などを表に出さないため、それをみた選手も燃えるのものがないのだろうか。「1頭の狼が率いる100頭の羊のほうが、一頭の羊が率いる100頭の狼よりも強い」という格言があるが、高橋監督の中に、なにがなんでも勝ってやろうという、戦闘意欲があったのだろうか。
2018シーズンに向けての光明も。
球団史上初めてクライマックスを逃したとはいえ、明るい材料があるのも事実だ。
宇佐美という捕手の台頭で、小林の刺激にもなり、切磋琢磨して成長していくだろう。菅野、田口も多くの勝ち星を手にして、来年へのステップにしてもらいたい。畠という投手もローテーションに入ってきて、来年はさらに活躍をしてくれるだろう。
高橋監督にとっても正念場となる3年目。来年こそ、その真価が問われるだろう。
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