【総括】サッカーW杯 ロシア大会 日本代表対コロンビア代表

サッカーワールドカップ ロシア大会 日本代表対コロンビア代表

ワールドカップロシア大会の初戦は、前回ブラジル大会で敗戦を喫したコロンビア代表です。大会前のドタバタもあったので、試合前の予想では苦戦が必須だと思われていました。

 

今回はサッカー日本代表とコロンビア代表の戦いをサッカー初心者の方にもわかるように説明をしています。色々な角度から観るとサッカーは更に楽しくなります。

 

1.日本代表のコロンビア戦

日本代表とコロンビア代表の過去3戦の成績は、日本の0勝2敗1分です。特に前回のW杯ブラジル大会では、1対4の大敗を喫しています。

 

元々日本代表は南米のチームには弱い傾向があります。特に個人技の高いコロンビアに勝利するには、前線からの守備が必要です。

 

1-1.試合結果と得点選手

日本代表 2 対 1 コロンビア代表

 

得点者

前半6分 香川真司(日本)

前半39分 ファンキンテーロ(コロンビア)

後半28分 大迫勇也

 

1-2.日本代表出場選手とフォーメーション

先発メンバー

GK 1.川島

DF 3.昌子

DF 5.長友

DF 19.酒井(宏)

DF 22.吉田

MF 7.柴崎

MF 8.原口

MF 10.香川

MF 14.乾

MF 17.長谷部

FW 15.大迫

 

交代メンバー

後半25分 IN 4.本田 OUT 10.香川

後半35分 IN 16.山口 OUT 7.柴崎

後半40分 IN 9岡崎 OUT 15.大迫

 

日本代表フォーメーション

日本代表は戦い慣れた4-2-3-1のフォーメーションで初戦に挑みます。注目されたトップ下は本田ではなく香川が先発しました。

 

大迫

乾  香川 原口

長谷部 柴崎

長友 昌子 吉田 酒井(宏)

川島

 

1-3.日本代表の得点シーンと失点シーン

1-3-1.日本代表1点目 香川

ゲーム開始3分に大迫が決定的な1対1での場面でシュートをするも相手にはじかれます。走り込んできた香川がシュートを放つと相手DFの手に当たりハンドでPKとなりました。

 

香川にとってPKはあまり良いイメージがありませんが、ここは堂々と決めました。コロンビアはレッドカードで選手をひとり失い10人で残り時間を戦うことになります。

 

☆ここがポイント!☆

PKは、数字上で考えれば、キッカーが圧倒的に有利な条件にあります。但し、W杯などの重圧の中では名選手でもミスをする危険と背中合わせです。

 

特に香川の場合は、過去の日本代表戦でもメンタル面が弱いという指摘もありました。冷静にゴールを決めた香川は、確実にメンタル面も10番にふさわしい存在になっています。

 

1-3-2.コロンビア代表1点目 ファンキンテーロ

長友のクリアが高く上がり、長谷部とファルカオが競り合った際にファールとなりました。ファルカオはファールをとられるような倒れ方をしていますが、これもプロの戦い方です。

 

☆ここがポイント!☆

FKキッカーのファンキンテーロは、日本代表の壁が飛ぶことを予想して低い弾道のシュートを蹴ります。川島も反応しましたが、残念ながら後一歩届かずゴールとなりました。

 

1-3-3.日本代表2点目 大迫

後半から香川に代わって出場した本田がコーナーキックを蹴り、大迫が競り合いの中ヘッドでゴールを決めました。このゴールが結果的に決勝点となりました。

 

☆ここがポイント!☆

香川に代わって本田が出場しましたが、今ひとつ身体が重かった本田。パスミスやボールロストもありましたが、ここ一番の活躍は持っている男を証明しました。

 

2.日本代表出場選手寸評

日本代表出場メンバーの寸評です。主観的な内容もありますが、あくまでも日本代表の将来と応援を考えた内容になります。

 

GK 1.川島

失点をしてしまったFKは、テレビで観ると簡単に反応できそうですが、実際は難しいはずです。しかしながら、もし片手で防ぎにいけば届いていたかもしれません。

 

格上相手の多い日本代表にとって、GKの安定感は勝利への必須条件です。結果的に勝てた試合でしたが、川島にとっては反省点が残る試合でした。

 

DF 3.昌子

日本のDF陣は吉田の相棒がなかなか定まらずにいましたが、昌子が抜擢されました。派手なパフォーマンスは少ないですが、堅実な守備で勝利に貢献しています。

 

フィジカル的に決して負けていない印象の昌子ですが、やはりまだまだ経験が必要だと思います。今回のW杯で大きく成長が期待される選手のひとりです。

 

DF 5.長友

直前に髪を金髪にした超サイヤ人化した長友です。日本の左サイドはなかなか育たないと言われていますが、長友を超えるのは大変なことです。

 

攻守にわたり90分間、常に走っている印象があります。強じんなスタミナは、決して身体は大きくありませんが、決して大きな海外の選手にも負けていません。

 

DF 19.酒井(宏)

安定感のある右サイドでチームの攻守に貢献している酒井(宏)。海外での経験は確実に力となってこの試合でも随所にひかりました。

 

コロンビア戦では、右サイドに運動量のある原口とのコンビだったので、必然的に酒井(宏)の運動量も高くなりました。目立ちはしませんが、かかせない存在でした。

 

DF 22.吉田

日本のDF陣の中心となる吉田は、以前に比べると安定感が増した感じがします。フィジカルの厳しいプレミア(イングランド)リーグでの経験が自信になったのだと思います。

 

コロンビア戦でも、終始DF陣のリーダーとして舵をとりました。初戦から安定した活躍は欠かせないメンバーの一人です。

 

MF 7.柴崎

守備面に難はありますが、パスセンスは日本の司令塔として期待されています。コロンビア戦では、香川との相性が抜群でした。

 

柴崎の早いパスは香川や乾との相性が良く、運動力がある前線の動きも柴崎の活躍につながっています。今回の代表メンバーでは、FKの実力もトップレベルです。

 

MF 8.原口

本来は左サイドの選手ですが、コロンビア戦では右サイドで出場しています。西野体制になってからの右サイドで不安もありましたが、豊富な運動量でカバーしました。

 

コロンビア戦での原口は、前半から前線での守備に貢献していました。後半になり本田が入ると右サイドで少々渋滞気味になりましたが、豊富な運動量で勝利に貢献しています。

 

MF 10.香川

コロンビア戦での香川の存在は、まさに10番として充分な活躍でした。前線からの守備と柴崎や乾との攻撃面は、まさにドルトムントでの香川です。

 

日本代表ではなかなか香川らしさが発揮されませんでした。コロンビア戦では、チームの中心となって守備や攻撃で充分な貢献をしています。

 

MF 14.乾

日本代表でトップレベルの技術力のある乾ですが、遅すぎるW杯での活躍です。随所にみられた香川との相性は、日本らしいサッカーを充分に楽しませてくれます。

 

守備面に難があると言われていた乾ですが、コロンビア戦では、長友と共に左サイドをしっかりと守りました。

 

MF 17.長谷部

コロンビア戦に限らず日本代表の主将として欠かせない存在です。攻撃的な柴崎をフォローするような位置取りや守備は安定感があります。

 

年齢からくる体力面の低下を経験で見事にカバーしている頼もしい選手です。まさに縁の下の力持ちという意味でもチームの支柱的な存在になっています。

 

FW 15.大迫

守備面では、序盤から香川と共に前線の守備的な役割を果たしています。また、攻撃面では、楔役だけでなく待望のゴールを決めることもできました。

 

豊富な運動量と強いフィジカルは間違いなくこの試合の勝利のポイントに繋がりました。特にゴールを決めたヘッドは、本人だけでなくチームにとって貴重な1本になっています。

交代メンバー

4.本田

交代直後は香川に代わってトップ下にいましたが、徐々に右サイドに流れていきました。これが、原口や酒井(宏)との渋滞を招く原因になっています。

 

終始身体が重く、以前のような本田の強いフィジカルはなく危ないミスもありました。その後、コーナーキックでアシストを決めて、勝負強さを発揮しています。

 

16.山口

守備的に戦うために柴崎と交代して山口がボランチに入りました。対アジアでは、抜群の安定感のある選手ですが、世界基準だとやや不安もあります。

 

終盤の試合を落ち着かせる大事な場面では、柴崎よりも適任です。コロンビア戦では、終盤の安定感とバランスを保つのに貢献しています。

 

9.岡崎

終盤での投入だけに、攻撃面というよりも守備面を期待されての投入かもしれません。怪我から完全に復調した訳ではなさそうですが、献身的な守備は健在です。

 

豊富な運動量のある岡崎を終盤で投入したのは、疲れた大迫への配慮を考えると妥当な選択だと考えられます。

 

3.日本代表とコロンビア代表の試合を終えて

日本代表とコロンビアの戦いを終えて、少し変わった角度から試合を振り返ってみたいと思います。キーマンは得点やアシストをした選手だけとは限りません。

 

3-1.試合のキーマンとなる選手は誰?

攻撃面でのキーマンは、前線4人になります。大迫・香川・乾・柴崎の4人の連動はコロンビア戦勝利のポイントでもあります。

 

柴崎や大迫は特に注目をされましたが、香川や乾の働きもかなり高い評価だと思います。人数の少ないコロンビアにとって香川にマークをつけるのは厳しい展開になったはずです。

 

3-2.もう一度見て欲しい選手の動き

録画をしている人にもう一度意識して観て欲しい選手の動きがあります。一人は先ほども紹介した香川でもうひとりは、昌子です。

 

香川は常に真ん中のスペースから移動をしてマークを引き連れるので、柴崎から乾や大迫へのパスの道ができます。

 

昌子はボランチや吉田の守備時にバックアップをしっかりと行っています。共に地味な働きですが、選手一人一人のこの動きが多くのチャンスをつくることになります。

 

3-3.コロンビア戦からわかる日本代表の改善点

結果的に勝ったから良いですが、改善点も見られた試合です。世間的には、川島の判断が指摘されていますが、その前の段階に問題があると考えられます。

 

ファールをする前に長友がクリアをしているのですが、このクリアが何とも中途半端でした。あの位置だと南米の選手は確実にファールをもらいにきます。

 

若い選手であれば、仕方がないですが、長友レベルであればもう少し対応が可能だったのではないかと思います。

 

もう1点は、本田の投入です。これも結果的にコーナーキックでアシストをしていますが、ミスも目立ったのが本音になります。

 

体調面が問題だったのかもしれませんが、少々動きが重いイメージがありました。また、右サイドが混雑してしまう原因にもなっていたので、改善の余地がある場面です。

 

まとめ

大方の予想を覆す結果となったW杯初戦。序盤のレッドカードと途中出場のハメスロドリゲスの不調が勝利への要因になっています。

 

ただ、大迫のシュートに対して香川がゴール前に走っていたことが、PKやレッドカードへの流れに繋がりますから、序盤からの戦い方も良かったのだと考えられます。

 

前回ブラジル大会での屈辱を完全にはらした試合になりました。この初戦勝利は決勝トーナメント進出への鍵になるので、大きな勝利です。

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