なぜ、“ミニマリスト” “断捨離”という言葉が注目されているのか?




まとめ

世の中は、空前の断捨離ブームだ。断捨離とはやましたひでこさんが考案した言葉であり、家の中の不要なモノ、人間関係の整理整頓などにも様々なことにあてはまるとても便利な言葉だ。

いまや、片付けの魅力は、世界的に認知されビジネスにもなっている。 近藤 麻理恵(こんまり)さんが、独自のお片付けメソッドを紹介している番組は全米の支持集める大人気番組となり、結果的に数十億円~数百億円の経済効果を生みだしている。

どんな凄い事を片付けの手法を作ったのかと気になる所だが、蓋を開けてみるとやっていることは極めてシンプルだ。

自分が持っている所有物をカテゴリごとに一箇所に集めて、必要なものと不要なものを“基準”を持って取捨選択し、本当に必要なものだけを身辺に残して、不要なものは感謝をもって捨てて、シンプルに生きようという思考法である。

取捨選択の基準とは、そのモノを見た時に自分が”モノを魅力的に思えるか”、つまりときめくかどうかの一点だ。




モノはどこまでいってもモノでしか無い。

例えば、何か過去にモノを買ったら執着や愛情が生まれて、使わないのに捨てられずに保管してしまっているものも多くあるだろう。

結果的に、部屋の生活スペースが保管のために潰されてしまったり、保管スペースの隙間にチリ・ホコリがたまる原因になってしまう。

つまり、捨てるに捨てられずになんとなくモノを持っているという行為を、一度根本的に見つめなおすということこそ、ブームの本質なのだろう。

日本人は“捨てない美学”を持っている。

少し昔の話になるが、昭和24年の公務員の給料は3600円、東京でコメを一升は(10合)270円だったそうだ。

つまり、食べていくのに精一杯な時代にモノを買う余裕はなく、みんな否応なしに貧しい環境だったのだ。家柄、職業関係なく、苦しかった時代を乗り越えて、豊かな令和の時代にたどり着いた。

食べていくのもやっとの時代を過ごした日本人は、その経験からモノを大切にするように教えてもらっているのだ。

捨ててと頼んでも捨ててくれない親

私自身も、実家に帰った際にもう使わなくなった不要なものをまとめて袋に入れて、「捨ててほしい」とお願いしても、結局捨ててもらえずに物置にしまわれていたという経験が何度もある。

なぜ、捨ててほしいと言ったのに物置に戻しているのかを聞くと「まだ使えるものばかりじゃないか!使えるのに捨てるなんてモノにたたられるぞ!」と叱咤されたこともある。

結局、親の世代はモノがない時代に育っていたり、モノを大切にするように教わっているため、モノを捨てることに対して、絶対的な抵抗感があるのだ。

捨てたらもう買えないかもしれない、何かの時に必要になるかもしれない、まだ着れるじゃないかといった考え方が根強く存在している。

日本の根本思想に逆行する“断捨離”

いま “断捨離”という言葉の広がりが、世の中の人たちに「捨ててもいいんだ」という気づきを与えるきっかけになり大きな広がりを見せている。

2018年に亡くなった樹木希林さんも、モノをとても大切にしていたそうだ。Tシャツはボロボロになるまで着て、最後は雑巾していたそうだ。また、衣服もボロボロになるまで、人からもらったものを好んで来ていたそうだ。

あれだけの名女優、お金はあっただろうが、やはりそこにはお金を度外視した、モノに対する思い入れには強いものがあったのだろう。

“自分基準で快適に暮らすためのモノの選択方法

日本人が根本思想として持っている、モノを貯め込むという思想と、いまの時代があわなくなって来たことも“断捨離”が流行っている理由だろう。

日用品は100円均一のお店で揃う時代になり、多くのものは低価格化が進んだことで、モノとお金の価値観は逆転した。

だからこそ、溜め込んだモノを捨てるという事が時代のうねりとなって社会に浸透しはじめているのではないだろうか。

モノ以上に“自分の価値観を大切にする時代に”

これからの時代は、モノを基準に考える価値観から、自分自身がモノとどういった付き合い方をするべきかという考えにシフトしはじめているようだ。

物がもったいないからと捨てられずにいるということとは別の価値観で、自分がどうモノとつきあっていきたいかということに主軸をおいた考え方だ。

時代が豊かになったことで、世の中には物が溢れている。

身の回りに溢れているモノを、徹底的に選別し取捨選択することで、思考や身の回りはスッキリした状態になり、人生の質の向上に繋がっていく。

そして、なによりも片付けを通して、自分自身を知れるという事が背景にあるそうだ。

これからどんな人生を過ごしていきたいか、ということをテーマに片付けをしてみてはいかがだろうか。

断捨離の究極系・ミニマリスト

いま、ミニマリストという生き方も注目を集めている。

とにかく生存に必要最低限のものだけを保有して、究極までモノを減らして生きていくという方法だ。

特に驚いたのが、ミニマリスト生活をしている稲垣えみ子さんだ。彼女の家には、冷蔵庫も、洗濯機もなく、冬には暖房器具すら使わないらしい。

これからの時代“持たずに生きる”という選択肢もいいのかもしれない。

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