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メッシュWiFiの最大の特徴は、家の中をひとつのネットワークで統一できる点にあります。
ネットワーク名が同じであれば、親機・子機のパスワードが同一のものが使用できるので切り替えの手間がなくストレスフリーです。
対して、WiFiの中継機の場合は、親機・子機のパスワードは別のものとなってしまい、同一のネットワークとしては見なされません。
つまり、Wi-Fi中継機を利用する際には、手動で中継機に繋ぐ設定に切り替える必要があるのです。
今回は、分かりづらいメッシュWi-FiとWi-Fi中継機の違いを身近なもので例えてみたいと思います。
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メッシュWi-Fi、キッチンと料理に例えるとわかりやすい。
メッシュWi-Fiと中継機の違いを、キッチン(調理場)、料理(Wi-Fi)にして例えてみようと思います。
まずは、メッシュWi-Fi機器であるサテライトを1F、2Fに設置したとします。
それは、1Fにも、2Fにもキッチン(調理場)を作ったということなので、どちらの階にいたとしても、すぐにできたてホカホカの料理(Wi-Fi電波)をストレスなく受け取ることができます。
つまり「メッシュ=網」なので、家全体に網をかけたように、隙間なくWi-Fiが使うことができます。
1Fにいたとしても、2Fにいたとしても、即座に近いほうのキッチンで料理(Wi-Fi電波)をつくって届けてくれます。
部屋のすぐ近くに、キッチン(Wi-Fi機器)があると、できたて新鮮の料理(強度の強い繋がりやすいWi-Fi)が受け取れるので最高です。
Wi-Fi中継機を活用した場合
Wi-Fiの中継機を使用する場合は、あくまでキッチン(調理場)は1Fにしかありません。
ここでのポイントが、1Fと2Fは同一のネットワークとして認識されないと言うことです。(1FのWi-Fiと、2FのWi-Fiの色をあえて違う色を使っています)
つまり、同一のネットワークとしてみなされないので、受け取る側でも、2Fの中継所を経由してWi-Fi電波を受け取るという設定が毎度毎度、必要となります。
Wi-Fiの設定は、iPhoneの場合なら設定アイコン→Wi-Fiから行うことができます。
またカバーエリアに関しても、Wi-FiのエリアがメッシュWi-Fiよりも狭めになっています。
1F、2Fでも、Wi-Fi電波を発信できるメッシュWi-FIと比較すると、Wi-FI中継機はあくまで中継機なので、電波をおおもとから発信する能力はありません。
この図の例でいくと1Fの調理場から料理(Wi-Fi電波)を運んでくれる、スタッフに「今日は2Fに運んでね」と逐一教える必要があるという意味に近いと思います。
メッシュWi-Fiなら、電波が迂回せず、最短距離で届くのでつながる!
メッシュWi-Fiの素晴らしい点は、1F・2Fどちらのキッチンで料理を作ったほうがいいか瞬時に判断して、Wi-Fi電波を配信してくれる所です。
つまり「今日は2Fに運んでね!」とわざわざ伝えなくても、いる場所を自動的に判別してくれるので、何もする必要がありません。
そして、最強にして最大のメリットはユーザー側の操作は一切必要がないことです。
メッシュWi-Fiなら、1Fにいても、2Fにいても、最も電波の強い機器から安定してWi-Fi電波を受け取ることができます。
メッシュWi-Fiは的確に状況を判断して、最適な仕事をしてくれるバリバリ有能なお手伝いさんという感じです。
メッシュWi-Fiなら、機器への負担を分散できる。
Wi-Fi中継機は親機へ負担が集中
Wi-Fi中継機を使っている場合には、Wi-Fi電波を発信できる(料理がつくれる)のはあくまで1Fキッチンのみです。
つまり、2Fで中継機を使っている場合にも、処理しているのは1Fということになります。
つまり、1Fキッチンに多くのオーダー(接続機器が多くなりすぎると)処理が追いつかず、Wi-Fiが遅延してしまうこともあります。
メッシュWi-Fiは負担を分散
メッシュWi-Fiは、1F・2Fのどちらにもキッチンがあります。
1Fのオーダーは1Fキッチン、2Fのオーダーは2Fキッチンというように、キッチン同士で仕事を分担して行います
つまり、オーダーの集中(機器接続が多すぎる)ことによるWi-Fiの遅延も防ぐことができるのです。
そのため、Wi-Fi電波を安定して、広い範囲で使うことができるようになるのです。
なぜ、中継機は毎回手動で設定が必要なのか?
Wi-Fi電波の弱点として、強度が弱くても、最初に接続されていたWi-Fi電波が優先される傾向があります。
ダラダラ速度の遅いWi-Fiがいつまでもつながっていて、Wi-FiをOFFにしたら速度が速くなった経験が一度はあると思います。
今回の例で例えると、1Fが目的地なのに2Fの中継所を経由して料理を運んできたり、2Fにいるのに1Fのリビングを経由して料理を運んでくるといった意味合いになります。
つまり、中継器の場合は、Wi-Fi電波は賢くないので、不必要な迂回をして速度が減損し、安定感を欠くこともよくあるのです。
それを解消するためには、ユーザー側で、1Fにいるよ、2Fにいるよ、という設定をする必要があるので結構手間がかかります。
つまり、Wi-Fi中継機は、なんでも指示待ちのお手伝いさんといった感じです。
広い範囲で安定して繋がるWi-Fiを使いたいなら、キッチン数が多いに越したことはない。
メッシュWi-Fi環境をつくる場合は、サテライトと呼ばれる分身が存在しています。
つまり、メッシュWi-Fiの重要な構成員であるサテライトを配置してある、すべての場所で自前で電波をキャッチして発信できるのです。
メッシュWi-Fi環境では、すべての場所が自分でできたてホカホカ料理をつくって、すぐにスマホのもとへ新鮮なWi-Fi電波を届けることができます。
サテライトは、自分で料理がつくれるキッチンがあるので、スマホのもとへ電波を届ける際にも、料理が冷めません(強度が強い電波を届ける事ができます。)
メッシュWi-Fi機器は増設も可能!
今回は、1F/2Fだけで例えてみましたが、3F・4Fもあるという場合には、メッシュWi-Fiのサテライトを3F/4Fにも増設することができます。
つまり、すべての階層に専用キッチンがあるので、どの階にいたとしても、いつでも安定してWi-Fiが使えるということです。
Wi-Fi中継機にもメリットはある、メッシュWi-Fiのデメリット。
さてここまでメッシュWi-Fiの素晴らしい点についてまとめてきました。
しかし、メッシュWi-Fiであれど、万能ではありません。
それは、電波の最大速度。
さきほど、メッシュWi-Fiは1F/2Fのどちらにもキッチンがあると書きましたが、料理の材料やスタッフも上下階に分散しているということになります。
つまり、単純に料理をつくるスピード(Wi-Fi速度)だけに関していうと、やはり1Fだけにキッチンがあり、1Fの部屋で受け取るのが最も速いです。
つまり、とにかく速度重視という場合には、通常のWi-Fi機器のほうが優れているのです。
メッシュWi-Fi、Wi-Fi中継機のどちらの場合でも、自宅にきている回線の絶対数値は変わらないという視点は大切です。
広い範囲で安定して使うならメッシュWi-Fi一択
メインの機械の速度が速くても2Fにいってしまうと速度は落ちてしまうので、メッシュWi-Fiのほうが繋がりやすいということになります。
仮に、自宅が広く、部屋が複数あって、自宅内で生活圏が広い人にとっては、メッシュWi-Fiのほうが、ドコにいても安定して電波が受け取れるという事になります。
つまり、家の中での生活圏が広い人はメッシュWi-Fi、そうでない人は通常のWi-Fiルーターがおススメです。
IOTなどを取り入れたい場合にも、メッシュWi-Fiがおすすめ
メッシュWi-Fiは、部屋の隅々まで安定して電波を届けることができるのが魅力です。
最近では、IOTと言ってスマート家電なども増えてきています。家電は、家庭内の様々な場所にありますので、満遍なくWi-Fi電波が行き渡っているに越したことはありません。
スマホで、指令を出す際には安定したWi-Fi環境は必須です。積極的に生活にIOT家電を取り入れたい人にとっては、隅々まで電波の届くメッシュWi-Fiがおすすめです。
◆メッシュWi-Fiの絶対的なおすすめ機器
こちらは、Appleが公式で推奨しているメッシュWi-Fiです。
品名にある「Whole House=家中をまるごと」Wi-Fiにできますよ、といった感じです。Wifiの大きな網=メッシュを家にかけるといった意味合いです。
メッシュWi-Fiの機器選びで、絶対に間違えたくない人はこちらにしておけば間違いありません。
また、専用アプリがあるので、設置・接続もとてもカンタン行うことができますし、子機の数も増やせますので万能です。
新しい規格の商品がでるとどうしても、当たり外れがありますので、失敗したくない場合にはおすすめです。
まとめ
メッシュWi-Fiがおすすめなのはこんな人
・家の中でのデジタル生活圏が広い
・Wi-Fiに繋いでいる機器数が多い
・家のどこにいても安定してWi-Fiを使いたい
・快適なWi-Fiのためなら多少コストがかかってもいい
Wi-Fi中継器がおすすめなのはこんな人
・そもそも家が広くない。
・Wi-Fiルーターの電波が届く範囲でしかWi-Fiを使わない。
・とにかく速度を重視したい。
・Wi-Fiの繋がりやすさ・安定感は気にしない。