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「漸く」という漢字は、義務教育で教わる漢字ではありませんので、漢字好き・漢字マニアでないと、なかなか読めないかもしれません・・><。
個人的に、漢字検定2級に合格したこともあり、わりと漢字は得意なほうだと勝手に思い込んでいたですが、恥ずかしながらすぐでは読めませんでした。
漢字の難易度は高いかと思うので、一発で、読めた方はとても博学でいらっしゃると思います。
まったく漢字の検討がつかない場合は、送り仮名の「く」をヒントに漢字の意味を連想する方法になると思いますが、送り仮名が「く」ということで余計に分かりづらく、誤回答を誘う要因となります。
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「しばらく」「ざんく」「ぜんく」等と間違えやすいです。
ちなみに、読めない人の方が多い感じなりますので、読めなくても落ち込む必要はございません、漢字は間違って覚えるもの。読み間違えたら、二度と間違えなければいいだけです。
ちなみに、漢字は成り立ちにも意味があります。漢字としてではなく、ひとつの「絵・ストーリー」として覚えてしまえば間違えることはなくなります。「親」という漢字が”木の上に立って見ている”という事を示すように、「漸く」という漢字をストーリーにして覚えてみましょう!
さっそく「漸く」という感じの成り立ちについて、調べてみましたので、下の章に記載いたします。
さんずいへんに斬ると書く意味。
さんずいは、おもに「水の流れ」を表しているようです。
斬るは、車と刀を表しているようです。
これは、流入する水の流れを断ち切って、徐々に本体が明らかになってくるという意味合いから成立したのではないかと想像できます。
個人的な解釈の話になりますが、真ん中の部首は「車」ではなく、田畑を表しているように思えます。
真ん中の部首である、車(田んぼ)を斤(農具)で耕している図が浮かんできます。
つまり、川の水が流れ込み、びちゃびちゃだった土地から、水の流れを断ち切り、徐々に理想とする畑につくりかえていくという様子を思い浮かべました(個人的な解釈なので正誤はわかりません)。
正解 【漸く】←【ようや(く)】と読みます。
そうです「ようやく」と読みます。ついに、とか、とうとうと同じ意味として使われることが多いです。
なんとなくですが、大人の方や高齢の方が使用するイメージです。
若い人だと、あまり使う機会がない馴染みのない言葉かもしれません。
使用例
・畑の収穫が漸く終わった。
・スポーツの大会が漸く終わった。
・漸く、本質に辿り着けそうだ。
・漸く、山頂が見えてきた。
ようやく 【漸▽く】( 副 )
〔「ややく(稍)」または「やくやく(漸漸)」の転かという。漢文訓読に多く用いられた語〕
①なかなか実現しなかったことが,待ち望んだ末に実現するさま。やっと。 「 -試験が終わった」 「 -のこと楽になる」
②余裕はないが,なんとか実現するさま。かろうじて。やっとのことで。 「 -終電に間に合う」
③時間がたつにつれて状態が少しずつ変化するさま。だんだん。しだいに。 「寒さも-ゆるんできた」
三省堂三省堂:https://www.weblio.jp/content/%E3%82%88%E3%81%86%E3%82%84%E3%81%8F
まとめ
苦労した事に終わりが見えたときに、やっと・ついにと言った「達成感」とともに使われる言葉のようです。
「漸く」という単語はWeb記事・ライン・メール・SNSなどではあまり使っている人がいませんので、初見で見ると驚く漢字にはなりますが、一度覚えてしまえば次からはしっかり読めそうです。
知らない漢字が出てきても、読みどばさず一個一個意味を確実に覚えていくことで教養が深まっていきそうです。
「COVID-19」の正しい読み方とは(名称の意味・由来を解説します)【新型コロナウィルス】
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