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Windows10のパソコンで使用できる、外付けICカードリーダー(パソリ)の違いについてまとめました。
「マイナンバーカード」などを利用して、確定申告(E-Tax)などのオンラインを申請する際に必要となります。
※追記
新型ウィルスに伴う、一人10万円のオンライン申請の際のマイナンバーカード認証にも利用できます。
この記事の概要
・パソリの使用を検討している
・RC-S380、RC-S380/P、RC-S380/Sの違いを知りたい
・どのパソリを買うべきなのか知りたい
タップできる目次
RC-S380、RC-S370、RC-S330の違い
外付けカードリーダー(パソリ)にはいくつかの種類があります。
まずは、RC-S380、RC-S370、RC-S330の違いを表にまとめました。
e-TAX | マイナンバーカード動作確認 | |
RC-S380 | 〇 | 〇 |
RC-S370(生産終了) | △ | (2019年以降未検証) |
RC-S330(生産終了) | △ | (2019年以降未検証) |
特筆すべき点は、RC-S330、RC-S370は、メーカー生産がすでに終了している「旧型のパソリ」であるという点です。
現行型のRC-S380はメーカーレベルでのマイナンバーカードに認証の動作確認がされていますが、旧型パソリは2019年以降は動作確認がされていません。
RC-S330は生産終了/サポート終了
RC-S330は、生産もメーカーサポートも終了済みなので、今から購入するにはおすすめしません。
しっかり動作するかは不明ですし、ドライバ更新などのサポート対象からも外されています。
例えば、購入後に一回使えたとしても、次のアップデートで動作するかは不明です。
中古品などで安かったとしても、動作確認もとれていないうえに、メーカーサポートも終了していますので、コスパが悪いかもしれません。
万が一、中古購入してうまく動作が出来ない場合には、メーカー保証もききませんし、返品もできないと思われますので、余計な出費になる可能性があります。
RC-S370は生産終了品
RC-S370は、生産終了品となっています。サポートは終了していません。
ちなみに、この型式でのマイナンバーカードの読み取り性能に関しては、2019年以降はメーカーの動作確認がとれていません。
今後、ソフト面のセキュリティなどの向上により、ドライバなどのアップデートの必要も出てくるはずなので、長い目線でみた時に、この先もメーカーサポートがある程度満足のいく期間受けられるかの保証もありません。
旧型を購入した場合は、必要なドライバの数も増えて、設定の時間も手間もかかってしまうという情報もあります。
結果的に、使えなった場合は、再度現行型を購入する必要がでてきてしまい、二重出費になる可能性も出てきてしまいます。
結論からいうと、最初から現行機のRC-S380を購入するのが無難です。
RC-S380、RC-S380/P、RC-S380/Sの違いとは
現行の型番であるRC-S380シリーズを検索すると、3種類の名称がヒットします。
「RC-S380」「RC-S380/P」「RC-S380/S」の3点です。
大事なポイントですが「RC-S380」「RC-S380/P」は同じ端末を示しており、「RC-S380/S」は法人用となっています。
各パソリの具体的な違いについて表にまとめてみました。
用途 | マイナンバー対応 | ドライバ自動更新 | 対応OS | 保証書同梱 | 使用国 | コールセンター | |
RC-S380 | 個人 | 〇 | 〇 | Windows | 〇 | 日本国内専用 | 〇 |
RC-S380/P | 個人 | 〇 | 〇 | Windows | 〇 | 日本国内専用 | 〇 |
RC-S380/S | 法人 | 〇 | × | Windows・他 | × | 日本・他 | ×(購入元) |
RC-S380、RC-S380/Pは呼び方が違うだけで同じ商品
RC-S380・RC-S380/Pは、個人向けの商品です。
保証書が同梱されていたり、コールセンターが利用できるなど、一般的な家電製品としてサポートを受ける事ができます。
法人用であるRC-S380/Sとの区別を明確にするため、Pが末尾が付けられることがありますが、単に呼称が違うだけでPがあってもなくても同じ商品です。
なお、メーカーページでは言及されていませんが、Pは個人向けを示すPersonalの頭文字と推察できます。
RC-S380/Sは、法人用のパソリ
RC-S380/Sは法人用のパソリです。
法人用に製造されたパソリは使用するにあたって、制約が大きく、コールセンターが使えない、保証書が同梱されないなど、個人向け商品では当たり前に使えるサポートが使えません。
結論、個人がRC-S380/Sを選択するメリットはありません。
法人用の特徴は以下の通りです。
・ドライバの自動インストール・自動更新がない
・コールセンターが使えない
・保証書がついていない
・SDKによりWindowsOS以外にも対応できる
・日本だけでなく北米・欧州でも利用できる
パソリを使う為のドライバの自動インストール・更新機能が付いていないという点も気になります。
個人向けのRC-S380、RC-S380/Pであれば、自動で行われる作業を手動で行わなければいけないので、不要な作業がひとつ増えることになります。
RC-S390/SW、RC-S390/S、RC-S390の違いとは
用途 | マイナンバー対応 | 対応OS | 保証書同梱 | 使用国 | コールセンター | |
RC-S390 | 個人 | × | iOS | 〇 | 日本国内専用 | 〇 |
RC-S390/S | 法人 | × | iOS・他 | × | 日本国内専用 | ×(購入元) |
RC-S390/SW | 法人 | × | Windows・他 | × | 日本国内専用 | ×(購入元) |
RC-S390シリーズは、iOSシリーズ用のパソリです。
iPhoneやiPadなど、iOSを搭載したデバイスとBluetooth接続することにより、Suica・Waon・Edyなどの残高確認・チャージなどができます。
また、マイナンバーカードの読み込みにも対応しておらず、Windows10のパソコンに接続して、RC-S380シリーズとは別区画の商品となります。
今回の記事の目的はWindows10パソコンに接続してマイナンバーカードの認証を使うという点なので、選考対象からは除外となります。
パソリのRC-S380、RC-S370、RC-S330 実勢価格とは
状態 | 価格相場 | マイナンバー | 対応OS | 対象 | |
RC-S380 | 新品 | 3500円前後 | 〇 | Windows | 個人向け |
RC-S380/P | 新品 | 3500円前後 | 〇 | Windows | 個人向け |
RC-S370(生産終了) | 中古 | 2000円前後 | △ | Windows | 個人向け |
RC-S330(生産終了) | 中古 | 1200円前後 | △ | Windows | 個人向け |
RC-S380の実勢価格は、おおよそ3500円前後が相場となっています。
また、旧型の中古品RC-S370は2000円前後、メーカーサポートが終了しているRC-S330は1200円前後です。
生産終了品の中古は、新品の現行機と比較するといくらか安く購入は可能ですが、サポート期限などの関係でおすすめしません。
※価格は記事執筆時点での価格です。
買うべきパソリはRC-S380(RC-S380/P)がおすすめ
Windows10のパソコンで、Felicaを活用した作業はSONYが販売しているパソリという外付けのICカードリーダーが必要です。
パソリを活用することで、Edy・SUICA・Waonなどへのチャージや、マイナンバーカードを利用したオンラインでの確定申告などが可能となります。
今回は、もっともスタンダードなモデルRC-Sシリーズの違いについてまとめました。
まとめ
確定申告などには、マイナンバーカードの認証作業が必須です。
パソリの購入費用を節約しようと、旧型の型番を購入したとしても、マイナンバーが読み取れるかどうかは製造元のソニーが検証していません。
また、長い目線で見ると旧型のパソリはサポートが終了するタイミングが早かったり、動作も不安定なので、現行型がおすすめです。
購入後の初期設定(ドライバインストール作業)などは、関連記事をご覧ください。
【パソリの使い方】SONY RC-S380の初期設定方法(ドライバのダウンロード手順など)-Windows10
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