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2018年9月20日に、iPhone11が発売されました。
結論から言うと、驚くような最新機能はなく、iPhoneXRの基礎機能を底上げしたマイナーアップデート版ということになります。
それでは、iPhone11は、iPhoneXRをベースとして、どのような進化を遂げたのかについて、要点をまとめて解説していきたいと思います。
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iPhone11がiPhoneXRと比較して、進化したポイント
iPhone11の最大の売りになっているのがカメラ性能の向上です。
特に、ポイントとしておさえておきたい機能が、ナイトモード、新しい超広角レンズという2つの単語です。
新しい超広角レンズ・・・広い画角で写真が撮影できる機能
特に、暗所での撮影性能に関しては、前機種のiPhoneXRが、ライバル機種だったGooglePixelに「iPhoneは、高価なのに暗いところできれいに写真撮影できない」とCMでこきおろされてしまった部分です。
iPhoneが苦手としてきた、暗い場所での撮影を克服するために設定されたのが、暗所でもきれいに撮影ができるナイトモードです。
ナイトモードは、自動でONになりますので、ユーザー側での操作が不要な点も、使いやすさを後押ししています。
もう、これでGoogle PixelにCMでつっこまれることもなくなりそうです。
また、もうひとつの新機能が超広角撮影カメラです。
超広角レンズが搭載されたことで、これまでの4倍の視野角で、被写体を撮影することができるようになりました。
集合写真は、よりたくさんの人が入るようになりますし、壮大な景色も端から端まで逃さず撮影できるようになります。
・A13Bionicチップによる高速処理
iPhone11に搭載されているA13 Bionicチップ(バイオニックチップ)は、世界一の処理速度と安定感を誇るチップと謳われています。
iPhoneXRに搭載されていたA12Bionicチップよりも20%ほど処理性能がアップしています。
基本の処理レベルがアップしているので、アプリの処理、データ入力、ゲーム操作など、すべての面でサクサクとした操作が可能となります。
FaceIDの認証も高速化
特に、生体認証機能であるFace ID機能も、補助チップのニューラルエンジンも性能がアップしたことでiPhoneXRよりも30%ほど高速化しています。
FaceIDは、多くの人が、一日のうちに繰り返し何度も利用する機能です。より素早くiPhoneの操作画面に到達することができるようになるのは魅力です。
また、これまでより広い角度で顔の認証ができるようになっています。
これまでのFaceIDでは、基本的にはiPhone本体に顔が正対していないと、なかなか認証はされませんでした。
しかし、iPhone11からは、より広い角度で顔認証ができるようになりましたので、FaceIDでのロック解除がより便利に、より素早くなったといえるでしょう。
防水性能
iPhone11では、iPhoneXRよりも防水性能がアップしています。
iPhoneXRは、”水深1メートル”で最大30分間でしたが、iPhone11では、”水深2メートル”で最大30分間耐えられると宣伝されています。
ただ、水没に関しては一切保証がききません。
また、iPhoneXRについては水に落としたらすぐに壊れたという声もあがっていました。
つまり、いくら防水性能がアップと言われていても、「積極的に水の中で使用できる」という意味ではなく、万が一のときに、本体内部に浸水しづらいという認識でいたほうがいいでしょう。
カメラレンズ数・インカメラ
最初の段落で、カメラが超広角撮影に対応して、暗所撮影もできるようになったと述べましたが、基本的な画素数・レンズ数も少し変わっています。
iPhoneXRでは、レンズがひとつだけ(広角レンズ)でした。
iPhone11では、レンズがふたつ(広角レンズ+超広角レンズ)となっています。
また、特筆すべきは本体の内側にあるTrueDepthカメラです。
iPhoneXRでは、内側カメラの画素数が700万画素でしたが、iPhone11では500万画素ほど大幅にアップして、1200万画素となっています。
iPhone11では、内側カメラにおいては、初となる、滑らかな4Kムービーや、スローモーションを撮影などができるようになりました。
内側のカメラを多用するユーザーにとっては、魅力的なスペックアップとなりそうです。
iPhone11をiPhoneXRと比較して、変わっていない点
ディスプレイ性能
iPhone11とiPhoneXRのディスプレイ性能は全く同じです。
数値面でも、解像度(1792×828ピクセル 326ppi)、明るさ(最大輝度625ニト)、コントラスト比(1400:1)など、細かな値も完全に同じです。
機能面でも、TrueToneディスプレイ、広色域ディスプレイ(P3)、HapticTouchなど、すべての性能が同じです。
なお、iPhone11のディスプレイ素材は、有機ELディスプレイではなくLCDディスプレイです(iPhone11Proは、有機EL素材のディスプレイ)。
一説では、iPhoneXRの制作時に大量発注したLCDディスプレイ素材の余剰分を、使い切るために設計されたという事も囁かれています。
おそらく、来年度のiPhoneからは全ラインナップが有機EL素材のディスプレイとなりそうです。
ボディサイズ
マイナーアップデートだということを強く認識させられるのは、iPhone11とiPhoneXRのボディサイズを比較した時です。
iPhone11とiPhoneXRのボディサイズを並べてみると、高さ150.9mm、幅75.7mm、厚さ8.3mm、重量194gと、3辺のすべての長さと重量が、わずかな誤差もなく、完全に同一の値となっています。
ただ、本体サイズが全く同じでもiPhoneXRのケースは、iPhone11で使うことはできません。
なぜならば、iPhoneXRでは1コだったカメラレンズが、iPhone11では2コとなっており、カメラホールの寸法が異なるためです。
iPhone11とiPhoneXRの価格差とは
Appleの公式ストアでは、iPhone11が発売されてもiPhoneXRを購入することが可能です。
価格はiPhone11の74,800円(税別)に対して、iPhoneXRが64,800円(税別)となっています。価格差は、ちょうど10,000円(税別)です。
もし、目先の商品を1円でも安くということであればiPhoneXRでもいいかもしれません。
しかし、もし将来的に使い終わった後の売却価値を勘案したり、サクサク快適に使いたい、きれいな写真を残したい、といった得られる体験価値を考えると、iPhone11にしておくのがおすすめです。
商品価値の開きは、確実に10,000円以上の差があると思います。
まとめ
iPhone11は、iPhoneXRから順当なマイナーアップデート機種で底上げされています。
特に、カメラ機能が多くの進化を遂げています。すでにiPhoneXRを使用しているユーザーが、わざわざ買い換えるほどの性能差はないという印象です。
ただ、iPhone6s、iPhone7といったユーザー層が、iPhone11かiPhoneXRで迷った場合には、iPhone11の購入がおすすめです。
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引用:APPLE