【取ってみた】認定心理士は意味ないってほんと?メリット・デメリットをレビュー!

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認定心理士の資格をめぐる議論は尽きません。

ネット上で「認定心理士は意味ない」との声もありますが、実際にはどうなのでしょうか?

この記事では、認定心理士の資格取得を経験した一人として、その真価を探ります。

こちらが、実際の認定心理士認定の賞状と認定証です。

【取ってみた】認定心理士は意味ないってほんと?メリット・デメリットをレビュー!

この資格をとった結果、どんなメリットやデメリット、どういった活用方法があったかなど、

認定心理士のリアルについて詳しく解説していきます。

この記事のポイント
  • 認定心理士の資格は、直接的な収入アップおよび心理職に結びつくわけではない。
  • 資格取得には一定の費用時間が必要。
  • 名刺や会話での話題提供など、ビジネスシーンでのアクセントとしては有効な場面も。
資格を取得して何が変わるのか?
実際に仕事に結びつくわけではないが、会話の中での信頼度を高める効果は期待できる。
取得にかかるコストは?
認定心理士資格の取得には、申請費用として11,000円、登録費用に30,000円が必要。加えて、必要な講義を受けるための学費も考慮する必要がある。
資格取得後のメリットは?
名刺に記載できる点やビジネス会話でのアクセントとして有用な場合がある。心理系イベントへの参加が可能になるなど、個人的な興味に寄り添う利点も。

この資格が「意味ない」と評される主な理由は、資格が直接的に専門職への道や高収入に直結しないためです。

しかし、ビジネスの場で話の信頼度を上げたり、名刺に書くことで初対面の人との会話のきっかけを作ったりする点では、小さながらもメリットを感じることができます。

さらに、心理学に対する個人的な関心を深めるために、関連イベントへの参加機会が増えることも魅力の一つです。

結論として、認定心理士の資格が「意味がない」と一概に言えないのは、その活かし方次第であるということです。

資格を取得したからといって直接的な職業的メリットがあるわけではありませんが、コミュニケーションの際のアクセントや、心理学への関心を深める一歩としての価値はあると言えるでしょう。

認定心理士を収入に結び付けるには、資格を活かした独自サービスの立ち上げなどが選択肢としてあげられます。

認定心理士の意味ないってほんと?

まずは、結論から言うと、認定心理士を取得しても意味がないと言われている事に異議なしです。

資格をとったから、何か特別なことができるようになった訳ではないからです。

前提として、認定心理士程度の資格レベルでは、心理系の仕事はできません。

したがって、資格を活かせるかどうかは全て自分の工夫次第です。

もし、認定心理士をとった後どう活かすかのビジョンがないまま取得しても有益性はないと思います。

将来的なプランがないまま、取得を目指した場合は「取得できたー!」で終わってしまう可能性が高いです。

なぜ、認定心理士は意味がないのか?

せっかく認定心理士の資格をとっても、意味がないなら取らないほうがいい?という気にもなりますよね。

なぜ、実際に取得してみて意味がないという意見に共感できたか、詳しく解説していきます。

認定心理士が意味ない理由①
仕事に結びつかない

認定心理士が意味ない理由①
仕事がない

認定心理士が意味がないと感じる、一番の理由が仕事に結びつかないことです。

認定心理士を活用できそうな、仕事をさがしても、学童保育や施設などが中心です。

給料はいずれも10万円台後半と、平均給与より低いものばかりです。

せっかく、苦労して認定心理士をとっても、働き口がなかったり、給与が安いと資格を取る意欲も低下してしまいすよね。

日本は、まだ心理職への理解が進んでいないため、需要も限られているんです。

資格で給与が増えることもない

認定心理士の資格をもっていても、給与が増えることもありません。

企業の中には、業務に関する資格をもっていると、資格給が加算されるものもありますよね。

例えば、ガソリンスタンドで危険物の資格を持っていると、時給アップするみたいな感じです。

しかし、認定心理士をもっていることで給与アップしてくれる企業はありません。

また、就職面でも優遇があったり、メリットのありそうな記載もありません。
(一応資格欄には記載できるので、勉強したよという証明にはなるかとは思います。)

結局、持っているだけではメリットを実感することをしづらい資格であることは間違いありません。

資格自体が持つパワーは極めて弱いと言わざるを得ません。

認定心理士が意味ない理由②
入門的な資格だから

認定心理士は、心理学を学んだことを証明する資格であり、高い専門性を示すものではありません。

いわば、心理学をかじりましたよ!くらいのイメージでいいかと思います。

なお、認定心理士のワンランク上に「臨床心理士」という資格があります。

もし、病院・学校などで仕事をしたいのであれば、この臨床心理士というワンランク上の資格が必要です。

仮に、臨床心理士になるには、大学院まで進学しなければならず、大きな時間とコストがかかります。

ちなみに、臨床心理士の平均年収もおおよそ350万前後が相場です。

平均給与を下回るため、大学院まで進学しないととれない資格だと考えると、資格のコスパは良くはありません。

困った人の支えになりたいなどの信念を持った人におすすめです。

認定心理士が意味ない理由
単位さえとれば取得できるから

認定心理士は、心理系の単位を取得さえできれば誰でも取得できます。

一番の課題は、心理学系の講義をうけるまでのハードルが高いということです。

もっともリーズナブルなのは放送大学だと思いますが、最短でも年単位の時間、数十万単位のコストがかかります。

単位を一つ取ると言っても、授業に何度も出席して、レポートなど与えられた課題をクリアした結果、はじめてとれるものです。

多くの時間と労力を積み重ねた結果、はじめて資格が取得できます。

試験に合格すればいいということではないため、独学で進めることもできないのもネックです。

認定心理士の年収とは?

認定心理士の年収とは?

認定心理士の資格を取って、資格を活かして就職した場合、どの程度の年収水準になるのでしょうか?

まず、認定心理士資格を持っている人を、求めている就職先の給与から計算してみます。

結論から言うと、150万〜200万前後のところが多いです。

その理由としては、やはり認定心理士の求人需要は限られているからです。

上述の通り、学童保育の先生、施設の職員などが主な働き口です。

たくさん働いて利益をあげるようなタイプの職場ではないので、昇給・ボーナスなども期待できません。

結果的に、認定心理士を活かさずに、普通の会社に就職したほうが高い年収を得られる可能性が高いです。

年収をアップさせていくという観点でみると、正直言って意味がないと言わざるを得ません。

心理系職種の年収は低い

認定心理士を活かして、年収が高い仕事につくのは難しいでしょう。

まだまだ、日本では心理系の仕事に対する立場は低いのが現実です。

病院・学校でのカウンセリングをおこなう臨床心理士であっても、年収350万前後と平均年収を下回ります。

せっかく、コストをかけて専門知識などを習得しても、コストに見合う仕事がないのが苦しいところです。

年収・収入などは度外視で、誰かの役に立ちたいなど、自己犠牲の精神がある人はいいかもしれません。

なにか、他のビジネスをしていて付加価値をつけるという意味ではメリットになるかもしれません。

なぜ、仕事がないのか?

日本ではメンタル系のトラブルがあった場合、病院の精神科などにいくのが普通です。

認定心理士・臨床心理士を、頼ることはほとんどありません。

できることも権限も限定的で、薬などを出せるわけでもないのでとにかく立場が弱いです。

結果的に、需要が限られるため薄給といったことにつながっていきます。

認定心理士のメリットとは

意味がないと言われる認定心理士の仕事ですが、ちょっとしたシーンで役に立つこともあります。

私の場合、ちょっとしたビジネスのアクセントになれば取得しましたが、たまに役に立つことがあります。

認定心理士を取得で得られたメリットについても解説していきます。

認定心理士のメリット①
名刺に書ける

認定心理士のメリット①
名刺に書ける

私は、名刺に認定心理士という言葉をプラスしました。

結果、名刺交換の際に、「お!」と気づいてもらうことがあり、会話が広がるきっかけになることがあります。

「心理学だと、何考えてるかわかるんですか?」など定番の質問で、打ち解けるため緊張を解くアイスブレイク的な役割を果たしてくれることがあります。

ただ、あくまで本筋とは脱線した部分での会話です。

結局、初対面などのときはお互い会話のネタを探すことが多いので、とりあえず場を和ませるフックとしての役割は果たせる可能性があります。

認定心理士のメリット②
話の信頼度が高まることがある

ビジネスシーンで商談やプレゼンなどをしているときに、心理学用語を使うことがあります。

単純接触効果で人と会う回数が多くなるほど、信頼関係が気づきすくなります。

などの話をするときに、「私は心理学を学んでおり認定心理士という資格をもっているのですが、心理学的にも・・」という前置きをおくと、話を注意をして聞いてもらえることがあります。

もちろん、資格どうこうという意味ではなく、しっかりした根拠にもとづいてお話をしていますということを伝えるためです。

結果的に、商談やプレゼンなどで意図した形でお話を聞いてもらえる可能性が高まります。

ただ、これは毎回言うのではなく話す相手・内容などを吟味して、適切に使わないと効果を発揮しません。

良く調べればそこまですごい資格ではないですし、偉そうに言える資格ではないです。

話の内容にちょっと説得力がほしい場合などに、軽く付け加えたりできます。

認定心理士のメリット③
心理系のイベントに参加できる

認定心理士への登録が完了すると、定期的にイベント開催の案内が届くようになります。

例えば、以下のような感じです。

認定心理士のメリット③
心理系のイベントに参加できる

ちなみに、イベント自体はリモートではないため、私自身は参加したことはありません。

心理学そのものに興味関心をもっていたり、知識をどんどん深めていきたいという人にとっては大きなメリットかもしれません。

認定心理士について大学時代に言われていたこと

認定心理士が意味ないというのは、大学時代からずっと言われていたことでした。

大学を卒業するときに、3万円で申請をすればとれるという案内があったのですが、その時は完全に無視していました。

同級生に聞いても異口同音に「お金もったいないし、持ってても意味ないから申請しない」と言う人が大半。

当時の、同級生のほとんどが取得しなかったと記憶しています。

とっても意味がないものに、3万円払うなんて意味ないですからね。

意味がないと言われる認定心理士をとった理由とは

私自身、「認定心理士は意味がない」という意見に同意していたこともあり全く関心がありませんでした。

今回なぜ、認定心理士を取得してみたかというと、ビジネスでなにかアクセントに活用できないかと考えたからです。

すくなくとも誰でも気軽にとれる資格ではないので、差別化になると判断しました。

結論から言うと、資格を申請して取得はできたものの、資格自体が仕事につながったことはありません。笑

ただ、たまーに話の小ネタになることはあります。

これが、一般企業につとめている人であれば、名刺などの自由度はないはずなので、名刺にも書けないですし、PR資料なども会社用のものがあるはずです。

結果、認定心理士を取得しても意味がないと感じてしまう可能性は高いです。

認定心理士取得にかかる費用はいくら?取得の流れなど

認定心理士の取得申請の流れ・費用なについて解説していきます。

認定心理士は申請した後、2ヵ月ごとに開催される資格認定委員会で審査をうけます。

もし、審査に不合格であれば修正して再送信、さらに2か月後に再審査となります。

最新の次回審査日は公式ページで確認できます。

応募はいつでもできますが、審査自体は審査日にまとめて処理されます。

全体の流れと費用は以下の通りです。

審査費用(1万1千円)を支払う

応募フォームに必要事項を入力して、審査費用を支払います。

申請状況は、認定心理士の応募ページから確認ができます。

認定心理士取得にかかる費用はいくら?取得の流れなど
審査委員会の開催日を待つ

認定心理士の資格の審査は、指定期日にまとめて実施されます。

開催日はホームページで確認できます。

私の場合、コロナ禍で認定委員会が中止・延期になったりしたので3ヵ月程度待ちました。

不備があれば差し戻し

認定心理士の応募フォームは入力項目が多いです。

講義のレジュメ資料などの添付も必要でかなり手間がかかります。

不備があれば、差し戻しが入ります。

次回の委員会までひたすら待つ

指定された不備を解消して再提出をすると、再審査は次回の委員会です。

すぐには審査にはいってくれません。

審査をパスできたら登録料3万円支払う

審査に通ることができたら、審査料を納付すれば登録が完了です。

少しすると、資格証が送付送られてきます。

なお、認定心理士の審査費用は11,000円、登録費用に30,000円です。

また、申請に必要な講義をうけて、単位を取得する費用まで考えるとやはり数十万単位のお金が必要です

取得するには、多額の費用と時間がかかります。

わざわざ資格を取得して、かかったコストを回収できるかどうかは疑問が残ります。

使い方を工夫しなければそれに見合った対価を得られない可能性が高いと思います。

「資格をとって人生を変えてやる!」という意気込んで取得する資格ではないかもしれません。

なお、認定心理士の具体的な活かし方までしっかりイメージできている人であれば、問題ないかもしれません。

漠然と「認定心理士の資格をとって、良い職を得たいな」と思っている場合、希望通りにならない可能性が高いです。

まずは、認定心理士になったと仮定して、求人情報などを調べてみることをおすすめします。

わりと渋い求人ばかりなので現実が見えてきます。

心理系の大学は必修科目をとっていればOK

認定心理士は意味ない?資格の応募画面

ちなみに、私は心理系の大学に入学したことで取得しました。

ご覧の通り、申請画面ではかなり細かく講義の詳細を入力します。

講義の内容、担当した教授、レポート内容などです。

そのため、資料などをしっかり用意してから申請することをおすすめします。

特に、認定心理士を目指していたわけではありませんが、卒業に必要な単位を取得することで、同時に認定心理士の科目を満たすことができました。

資格を取るにあたっては、難しい試験や特別な試験勉強などもありません。

必要な講義を受けて単位さえとれていればいいです。大学に入るお金と時間さえあれば、取得できる資格という位置づけです。

結論ですが、認定心理士の資格が意味ないと言われるのも納得できます。

ただ、活かし方によってはちょっとしたアクセントをつけられることがあるというのもまた事実です。

ご飯で言うと、メインディッシュ的な資格ではないですが、ちょっとしたアクセントになれる可能性もあります。

ただ、ボーっとして持っているだけではまったく意味がないのも事実です。

積極的に資格を活かすも、活かさないのも自分次第といったところではないでしょうか。

認定心理士は国家資格ではない

認定心理士は、国家資格ではありません。

公益社団法人日本心理学会という団体が、設置した民間資格です。

そのため、社会に広く通用する資格ではないということも覚えておきましょう。

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